二神を祀る霊峰「両神山」とは
- イザナギ、イザナミの両神を祀っていることが名前の由来。
- 埼玉県秩父郡小鹿野町と秩父市の境にある山。
- 標高は1,723m。日本百名山の一つ。
- 両神山、三峰山、武甲山をあわせて「秩父三山」という。
- 登山時期:4月中旬~11月中旬(雪が降らなければ12月も可能)
▲両神山の山頂
初心者の登山ルート
日向大谷と白井差新道が人気のルートです。
他のルートは、登り5時間以上かかるので、キツイです。
コース | ①日向大谷 | ②白井差新道 | |
スタート地点 | 両神山荘 | 山中宅 | |
登り時間 | 3h25m | 2h40m | |
難易度 | 中級 | 初級 | |
駐車料金 | 500円 | 1000円(バッチ代含む) | |
休憩場 | 会所や清滝小屋 | 無し | |
安全性 | △(滑る) | 〇(山中さんの加護) | |
登山道 | 完璧に整備されてない | 整備されてる | |
お山参り的 | 〇(祠、神社) | △ |
▲山と高原地図から。
Googlemap↑
2コースについて
① 日向大谷
- 日向大谷は、沢があり何度も渡る、さらに日当たりが悪いので湿気がある道で滑ります。
- 赤いペンキ、ピンクのリボンが、周囲に見えなくなる所がある。迷いやすい箇所がある。
- 会所や清滝小屋で休憩出来る。
- 祠、観音像があり、お山参りという行のイメージ。
② 白井差ルート
- 白井差は早く安全に登頂出来るが、単調な道。
- 山中さんが、白井差ルートを整備している。
- 赤いペンキ、ピンクのリボンが定期的な距離にあるので、迷いにくい
- 休憩ポイントは無いので、適当な岩や倒れた木に座って休憩するしかない
- 初心者の日帰りであれば、白井差から山中さんと一緒に登るのがいいのではないかと思う。
- その場合、連絡をして、事前に時間などの打合せが必要になる。
2コース共通事項
- 2コース合流地点から約5分。山頂前が鎖場。
- 基本的に車で来て同じ登山口で下山する。片道を往復する。
- 2コースを横断する事は出来ない。(タクシーを呼ぶ等しない限り)
- バスで来れるが、本数が少なく、また登山口まで距離が長い。
日向大谷ルート(表参道コース)
表参道という名前の通り、お山参りするコースです。
2019年9月に台風19号で登山道は、崩れたが、修復して完璧に直ってないが、登れます。
登山道
- 標高差も約1,100mを約4.5km登るコースです。
- 鎖場、ロープ、岩稜帯がある。
- 前半は、沢を何度も横断する。
- 後半にある清滝小屋にはトイレあり
- 休憩ポイントが会所と清滝小屋
- 両神神社に、狛犬の代わりに山犬の石像がある。
- 最後に白井差ルートと合流し5分歩き山頂に着く
- 山頂手前は鎖場。
場所 | 時間 |
日向大谷口 | 0m |
会所 | 35m |
清滝小屋 | 2h05m |
両神神社 | 2h55m |
両神山 | 3h25m |
▲両神山荘から歩いてすぐの所に石仏が祀られています
▲沢を何度も渡る途中にある如来像。
▲登山道を見守るお地蔵
▲会所の分岐場所、近くにベンチがある
▲しばらく坂道が続きます。
▲両神清滝小屋に到着
▲小屋はトイレがあります。
▲鈴が坂 登り坂が続きます。
▲鎖場
▲鎖場を終えて少し登って階段があります。
▲案内板と祠。狭かったと思います。
▲両神神社
▲両神神社前
▲山頂手前は渋滞します
▲登頂
▲カップラーメン。いいね!
アクセス
両神山荘を目指す。
両神山荘
所在地:〒368-0201 埼玉県秩父郡小鹿野町両神薄9991
電話: 0494-79-0593
▲この両神山荘に「ポンちゃん」という柴犬がいる。(ポンの写真なし)
車
ナビで両神山荘を入力。住所、電話は上記に記してある。
- 無料と有料の駐車場がある。
- 有料駐車場は、登山口まで徒歩1分。500円かかる。
- 無料駐車場は、登山口まで徒歩15分。無料。
▲有料駐車場
▲無料駐車場
公共機関
日向大谷口までバスが出てます
バス | タクシー | |
三峰駅から | 53分
一日5~7本 |
45分
約6000円 |
小鹿野町役場 | 50分
一日5本 |
30分
約4800円 |
白井差新道
登山道
最短ルートです。ベンチは無いので、適当な岩、木で休んで行きましょう。
- 標高差は900メ-トルを2.9km登る。
- 環境整備料として下山時1000円支払いますが山バッチもらえる
- 4時間程度で往復。
場所 | 時間 |
白井差 | 0m |
大又 | 30m |
オオドリ河原 | 60m |
ブナ平 | 1h30m |
両神山 | 2h40m |
▲コース上は、目印の赤いマーカーが多々ある。山中さんが整備している。
11月の登山はブナ林の落ち葉で道が分かりにくいので、この赤い目印だけが頼りになる。
アクセス
山中宅=白井差(しろいさす)を目指す
車で行くのが基本。
バスだと最寄りバス停から山中宅まで約1hくらい歩くようです。
車
- 山中宅前の駐車場は私有地なので予約が必要です。0494-79-0494
- 両神山麓キャンプ場から2km先が白井差(山中宅)
- ナビでキャンプ場でセットして、そのまま真っ直ぐ行くのが楽。
両神キャンプ場
所在地: 〒368-0202 埼玉県秩父郡小鹿野町両神小森5432
電話: 0494-79-0155
白井差(しろいさす)
所在地:〒368-0201 埼玉県秩父郡小鹿野町両神小森 両神薄10139
電話:0494-79-0494
公共機関
バス
- 白井差口までバス。
- 以後、白井差(山中宅)まで徒歩1h
小鹿野町営バス
- サイト
- 小鹿野町役場~白井差口
- 一日6本 52分
タクシー
三峰口駅から白井差口まで約40分約5500円。
案内人の山中さん
イメージ写真
山中さんについて
- 登山道を整備し、両神山を知り尽くしている人です。
- 山中さんは、年60歳くらいの男性。
- 質問をすると詳しく親切に教えてくれます。
- 初心者の方なら、一緒に登ってくれるかもしれません。
- 山中さんは、ほぼボランティアでやっているのかな?。
下山は、山中さんのグループと合流した。先頭を行く赤い服が山中さん(山中さんも登ります)
白井差ルートの登山手順
前日までに山中宅に電話
- 山中さん宅は自宅なので、駐車の許可が必要になります。
- 登山日が分かり次第、早めに電話しましょう。
- 自宅なので夜は避け、昼間に電話した方が良いでしょう。
- キャンセルする場合も一応、連絡した方がいいかと思います。
- 色々教えてくれるので、紙とペンを用意して電話しましょう。0494-79-0494
- 自分の名前と山中宅到着予定時刻を伝える。
- 「朝6時に到着しても大丈夫ですか?」と聞いたら、「起きてるから大丈夫」と答えてくれた。
- 車が軽なら良いが、大型は、通行出来ないと言われれる(台風の影響で道が崩れているため)
- 車種の大きさは聞かれます。(2019/12/01時点)
- ナビで「両神キャンプ場」まで来て真っ直ぐ2.5km進めば到着すると教えてくれます。
- キャンプ場の番号「0494-79-0155」
- 当日、連絡なく来ると駐車出来ない場合もあるとか。
- 当日来るなら駐車場は早い者勝ちになるそうです。(約10台)
- 当日の深夜に電話するのは避けましょう。(自宅ですから、失礼の無いように)
- 前日の夕方までに連絡しときたいです。
当日、約束の時刻に山中宅へ。
- 行き着く先はバリケードで封鎖されている。(↓写真2)
- バリケードに貼り紙があり、登山者は山中宅へ行くような事が書いてある。
- 車は、道路わきに一時的に停める。
- 向かいにトイレがあり、幅が広い道路です。
- 山中宅へ行く。(↓写真1)
- 山中宅から駐車場まで徒歩1分かからない。
- 玄関は、ガレージ駐車場の少し先。(写真1白丸部分)
- 山中宅は、玄関に表札やべルが見当たらないので、ノックして「こんにちは」と大きな声で言うと「はい」と返事が返ってくる。
- 山中さんがバリケード開放してくれる。誘導され駐車する。
- 登山届を記入
- 渡されるノートに今日の日付、名前、住所、電話番号、年齢を記入する。
- 地図をもらい登山道について詳しく説明をうける。
- 説明は約7分くらい。「最初は川を右側に歩く」「山頂手前にロープが張ってあるのでくぐり抜けて」など。
- 地図の裏面は、山頂付近の拡大になっています。
▲写真1.右側が山中宅。玄関は、白い軽トラが半分見える所(赤丸)から、少し奥に行った所(白丸)。ちょっと分かりにくいかな。。さらに、上にある家は別の家なので、間違えないように。
▲写真2. 山中宅前のY字路。右トイレ。左奥は、駐車場(山中さんに誘導されます)
山中さんの誘導のもと、バリケードの奥に駐車する。
▲山中さんから説明を受けた地図。
下山し再度、山中宅へ。
- 下山後、玄関をノックし「こんにちは」と大きな声で言うと返事が来る。
- 奥さんが、待機してる。
- 色々、質問すると答えてくれます。この女性もイイ感じの人です。
- 僕の名前、登った時間などは、伝えてあるのか、把握してる様子でした。
- 地図を返し、駐車料金1000円を払い、バッチをもらう。
- 最後、バリケードは自分で開放し、車を通した後、元に戻した。
▲最後にバッチが貰えます^^
温泉
*ワンコと一緒に温泉に入れる訳ではありません。
星音の湯
薬師の湯
- 大人600円。
- 道の駅隣。
両神温泉
感想
両神山と犬
犬は神聖な生き物
両神山の麓や山頂の神社では山犬の石像が祀られて、昔は山犬の貸し出しをしていたようです。
(登山のため犬の貸し出しって面白いと思う)
余談ですが、いつもならトップのアイキャッチ画像は、山頂の標識なのだが、両神山の両神神社は、神の使いである山犬を祀ってあり、また両神山荘は、柴犬がいる事から、柴犬二匹の画像にした。
両神山荘の柴犬
「ポチ」という犬が道案内をしていたらしいが、2015年に亡くなりました。
ポチの子の「ポン」という2代目の犬が両神山荘にいますが、案内はしていません。
柴犬ポンちゃんが見送り、お出迎えは厳しそう。老犬でほぼ寝ている。
触っても噛まないので大丈夫^^一応、触っていいか、両神山荘の方に許可を取りましょう。
ポンちゃんの写真を撮って来なかったのは失敗しました><。
山中さん
最初に山中宅を探す
初めて行く人は、迷ってしまうと思います。
車で「キャンプ場」から進んだ先、バリケードに突き当たる所まで来てから、山中宅を探す事になります。
山中宅は、バリケード(またはトイレの建物)から、すぐ近くの家です。
山中宅への行き方については、「白井差ルートの登山手順」で詳しく書いた。
詳しく書いた理由は、初めて行く人は、不安に思うだろうと感じたからです。
実際、僕が行った時、早朝で、周囲に人がいなくて、表札やベル、看板などが見当たらず、ココでいいのだろうか?と思ってしまい、もし間違った家だったら・・・と不安になった。そう思った僕は、少し登った所に、もう一軒の家があったので、念のため、そっちへ行ってみた。その家の表札は、山中ではなく別の苗字だった。また玄関に貼り紙がしてあり「山中さん宅ではありません。山中さん宅は、この下です」というような内容が書いてあったので、再度、戻り山中宅の玄関で「すみません、山中さん宅でしょうか?」と言ったら家の中から「はい」と声が帰ってきた。やはり、最初に来た所が、山中宅だった。
山頂で再度、山中さんに会う
僕は朝6時半から登ったのだが、その時に山中さんは、「朝8時から登る人達と一緒に登るので、下山中、会うかもね。」と話していた。実際に会ったのは、山頂でおにぎりを食べていた時だった。
山頂で山中さんは一緒に登ってきた人達に、「昨日より展望が良い」「あの山は○○山です」等々の話をしていた。
山中さんグループと下山
- 下山は、山中さん御一行様と一緒だった。その間、ずっと両神山の歴史などを話していた。
- 僕は好印象に思えました。丁寧、親切、元気で話が好きな案内人です。
下山後に待機している奥さん
- 下山後、奥さんに近場の温泉を聞いたら、「薬師の湯」を教えてくれました。
- 山時期を聞いた所、雪が降らなければ12月も登れる。雪が溶け次第で4月でも登れると答えてくれました。
- 玄関で正座をして話すので、旅館の女将さんのような品性が感じられる人でした。
▲写真はイメージ
山頂
▲山頂の看板
▲山頂に祀られてる祠
▲山頂は、岩がゴツゴツしてて、狭い。
- 山頂に祠があり、展望は良いです。↑
- 10人いれば、いっぱいな感じの広さです。
- 外人さんが喜び過ぎて大声で叫んでいた。
- 最後に山頂動画を載せておきます。↓
コメント
初めまして。
白井差新道は11月17日時点で登山可能だそうです。
こんばんは。
返信が遅れて申し訳ありません。
11月17日時点で登山可能だったんですね。スミマセン。
今、両神山のブログを更新しましたので、12月の雪が降るまでと最初の方に書き加えました。
よろしくお願いいたします。