剣岳とは
- 富山県の上市町と立山町の境にある標高2,999 mの山。
- 日本百名山の一つ。
- 主に別山尾根ルートと早月尾根ルートがある。
- 登頂まで別山尾根は約6時間、早月尾根は約9時間の登山時間。
- 「カニのよこばい」と「カニのたてばい」の鎖場が難所。↓写真。
▲カニのたてばい。
▲山頂からの景色。
登山計画を立てる
- 最短ルートの室堂からの計画になります。
- 主に以下の事を決めます。
- 細かい事は公式サイトに載っています。
- とにかく早めの予約と早めの到着です。予約取れないし、混みますから。
- 焦らず早めに以下の順で計画を立てて下さい。
いつ行くか
- 日帰り不可能。一泊します。2~3日の休暇日がある時が良い。
- 登山時期:7月~10月頃。
- 土日を挟んだ3連休は混みます。
- 2日間行くので、晴れた日がいいです
どうアクセスするか
▲立山駅のロープウェイ
- 室堂まで長野県側か富山県側から行くか。
- 電車か車か
- 公式サイト参照
室堂到着の時刻
宿は15時まで到着出来ればいい。
- 宿の到着時刻=室堂到着の時刻+約6時間 大雑把ですが。
- 早めに到着するのが良い。出来れば始発便で。かなり混みますから。
- 公式サイト参照
- 早朝便のチケットはインターネットで買っておく。
- インターネットで買うなら2週間以上前から買わないと早朝便から無くなります。
- 一番早くて室堂到着時刻が7:30
- ネット購入だと、ほぼ並ばず現地の窓口で手続き出来ます。
- 駐車場も第一~第四まであり、近くに駐車したいなら早めに。
- 駐車場、朝5時到着でもイイと思います。または車中泊で仮眠。
宿泊はどうするか
- 山小屋かテントか、その予約をしておく。
- 電話予約なら混雑してるか聞いておくといいです。
- 混んでたら、別の山小屋。
- 夕食、朝食、昼飯の有無。
持ち物
- お金
- 山小屋なら宿泊費@一泊1万ほど
- 室堂までケーブルなど往復@2万。片道8千円くらいかな。
- 小銭100円、数枚。トイレ利用時。小銭入れ。財布とは別管理。
- 4万くらい持って行けばいいと思います。お金が少ないと、何かあった時、困るし、多いと寝てる時、盗られないか心配になります。
- 山小屋でカード決済 不可。
- スマホバッテリー
- 山小屋で充電できます。コードは必要ですが。
- コード無くても10分100円とかで充電器あったかな。@うろ覚えです。。
- 機内モードで節約。
- 雨具、帽子、防寒具など
- 寒いので、タオルをマフラー代わりにしてました。
- ヘルメットは貸し出しあるので。@500円
- 手袋
- 鎖を握ると冷たい。
- 滑り止めがある手袋が良い。
- 小さなリュック
- 山小屋に大きな荷物を置かせてもらい、小さなリュックに必要最小限の荷物と水と貴重品を入れて登頂します。
- 途中から暑くなって上着を脱ぐので上着が入れられるのがイイですよ。
- 水
- 各所、山小屋でも売ってます。高いけど。
- 500mlのペットボトル2本を常にあるとイイです
- 2本だと、ザックのバランスがとりやすいのと、ポカリスエットと水とか2種類の組み合わせで、その時の気分で選択して飲めますので。
- 食べ物
- 山小屋、室堂でも弁当は売ってますが、値段が高いので、半日分の弁当は持って行った方がいいです。
- 携行食として、ナッツ類がイイ。チョコ、飴は溶けるので夏場は、やめた方がいい。
- ザック
- 上記の物が全て入る大きさのザック。30L以上の大きさになると思います。
- 腰ベルト付きで安定しやすいのがいいでしょう。
- 帰りに室堂でお土産を買うと、パンパンになります。
- 耳栓
- 他人のイビキ対策に。
- 耳栓代わりにワイヤレスイヤホンもいいです。👇
▲ワイヤレスイヤホン
軽く小さく充電後20時間長持ちする以外に便利なアイテムです。@約¥2万
帰り時刻
- 室堂バス時刻を確認。@16時頃が最終便。
- 室堂の最終バスに間に合うように時刻を逆算し2日目の朝、出発時刻を設定します。
- 朝5時くらいに登山開始です。
- 自宅着が夜9時過ぎになります。
- 時刻表は公式サイトにて。
初心者向け登山ルート
初心者向けとは言え、最短ルートで13時間程歩くので、体力的にかなりキツイです。
またカニの横ばい、カニのたてばいは、崖で、足の踏み場が決まっていて、鎖を離さず進みます。
日帰りも不可能なので、山小屋で一泊し、かなり厳しい戦いになります。
普段から、近くの低山などへ行き、体を慣らしておく必要があります。
標高が高い場所からのスタートになるので、初日はホテル立山に泊まって体を慣らして行くのもイイでしょう。
ツライと思ったら引き返す勇気も必要になります。
場所 | 時刻 | 間隔時間 |
① 立山室堂平 | 8:00 | 0 |
② ミクリガ池 | 8:10 | 10 |
③ みくりが池温泉 | 8:15 | 5 |
④ 雷鳥荘 | 8:25 | 10 |
⑤ 雷鳥沢キャンプ場 | 8:55 | 30 |
⑥ 剱御前小舎 | 10:45 | 110 |
⑦ 剱沢キャンプ場 | 11:25 | 40 |
⑧ 剱澤小屋 | 11:35 | 10 |
⑨ 剣山荘 | 11:45 | 10 |
場所 | 時刻 | 間隔時間 |
⑨ 剣山荘 | 5:00 | 0 |
⑩ 一服剱 | 5:30 | 30 |
⑪ 前剱 | 6:10 | 40 |
⑫ 平蔵のコル | 6:50 | 40 |
⑬ 剱岳 | 7:30 | 40 |
休憩30分後、下山。 | ||
⑨ 剣山荘 | 10:00 | 150 |
休憩30分、お昼ご飯。 | ||
⑥ 剱御前小舎 | 12:00 | 120 |
① 立山室堂平 | 14:15 | 135 |
*⑥剱御前小舎~⑨剣山荘は2ルートあるが、キャンプ場から行った方が10分程早い。
以下ルートを写真で説明。
▲① 立山室堂平。構内はこんな感じ。
- 1F、2Fの階段の途中に登山ボックスと掲示板があります。
- 2Fの立山ホテル前の売店に星形クッキーみたいのがおススメ品。帰りに余裕あれば、小さい方を買うといいです。☆彡@1500円くらいだったかな。
- ちなみに、帰りのバスも並んで混雑します。@臨時便が出ても混んでます。
▲外に出てみくりが池の方へ行きます。
案内板が多いので迷う事はありません
▲② ミクリガ池
澄んだ天気であれば、池が山を映し出します。
▲③ みくりが池温泉
日本一標高が高い温泉。
▲④ 雷鳥荘
ココで泊まる人は少ないと思われます。
▲⑤ 雷鳥沢キャンプ場
▲キャンプ場を出て、階段を降りて沢を渡り対岸へ行きます。
▲⑥ 剱御前小舎
▲剱御前小舎の前。下山時に撮影。広いので休憩場としてる人が多かった。
▲トイレもある。環境美化費として100円くらいだったかな。箱に入れます。
▲剱御前小舎の前にある看板。別山方向と分かれる位置になる。左右どちらからでも行けます。
- 右から行けば剣沢キャンプ場。安全に行けます。
- 左から行けば岩を飛び歩いて行く感じ。
- 右からが良いです。
▲⑨ 剣山荘
到着するまで岩道を進みました。
▲剣山荘の裏に登山道があります。
▲⑩ 一服剱
▲一服剣から前剣を見る。
▲⑪ 前剱
狭いので、休憩場としては使えない。どんどん人が来るので、通り道の邪魔になります。
▲登り用の道で行きます。下山用の道は、別にあります。
▲カニのたてばい。混んでるので並びます。
▲⑬ 剱岳
▲下山はカニに横ばいを行きます。
▲下山用ルート
▲カニの横ばいを過ぎた所。
横ばいは、撮影している余裕がありませんでした。。
山小屋
料金は、どこも一泊2日で約1万円くらいですが、ホテル立山は2万円くらいします。
夕食や弁当の有無で値段が変わります。
同じ値段でも雷鳥荘は温泉がありますが剣岳から遠いです。
なるべく剣岳に近い山小屋に泊まるようにして、翌日の負担を減らした方がいいです。
剣岳に近い順で以下に表記します。
- 剣山荘
- 剱澤小屋
- 剱御前小舎
- 雷鳥荘
- ホテル立山
剣山荘
住所: 〒930-1406 富山県中新川郡立山町芦峅寺
電話: 076-482-1564
料理が美味しい清潔感ある山小屋
- 予約が必要。満席時は予約出来ない。
- キレイな水洗トイレ、洗面所、食堂かね談話室、売店。
- 13時~17時までシャワーが使えるが、石鹸、シャンプーは使えない。
- 部屋は二段ベット。一人一畳です。
- 夜21時消灯
- 水無料@宿泊者
- 剱岳へ行く時、余計な荷物を預けて行けます。
- ヘルメットの貸し出しあり@500円
剱澤小屋
所在地: 〒930-1406 富山県中新川郡立山町芦峅寺
電話: 076-482-1319
剱岳の眺望が最高の山小屋
- 予約制
- 食堂、談話室、トイレ
- シャワーあるが、石鹸使えず。
剱御前小舎
所在地: 〒930-1406 富山県中新川郡立山町芦峅寺55−2
電話: 080-8694-5076
- 剣岳が良く見れる場所。
雷鳥荘
天然温泉とカフェがある山小屋
- 食堂、喫茶コーナー、洗面所、水洗トイレ、乾燥室
- 温泉シャンプー使用可能、硫黄のにおい。
- 部屋がカーテンで仕切。
- Wi-Fiあるが、繋がりにくい。
ホテル立山
星空がキレイで日本一標高が高いホテル
- 有料で星座観測、雷鳥観測ツアー。無料イベントがある。
- 室堂内に売店、喫茶店、郵便局がある。
- ディナーが豪華。
感想
日本でも有数の難所の一つに入る剣岳。
2日間の登山をして、出来れば3日目は体を休めるといいです。
自分でもよく行ったな~と思います。とにかく長い道のりです。
体調と登山靴がしっかりしていれば、とりあえずなんとかなる感じです。
あと、鎖場が多いので、引く力、懸垂などしとくといいかと思います。
室堂まで行く交通手段は大変で、室堂から歩くのも、また大変ですが、
登頂した時の感動は最高ですよ^^
無事に登頂できますよう、ご健闘を祈ります。
▲山頂の祠に記念撮影のため並ぶ人達。
最後に動画アップしときます。よければ。
小話
「剣岳点の記」の話
余談になるが、剣岳点の記という本があり、映画にもなっている。
話の内容は
明治時代に測量隊が地図を作る為に三角点を設けなければならず、誰も登った事のない標高3000m級の剣岳に初登頂する実話です。
悪戦苦闘しながらも見事に登頂出来るが、山頂に行者の錫杖が見つかる。その錫杖の年代を測定したら、なんと「平安時代」だったそうです。平安時代のお坊さん?が既に剣岳に登っていたのだ!
その時代は、鎖場やハシゴも無く登山用具も今より遥かに劣っている時代、よく登ったなと思います。
凄い人がいたんですね。
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