人気の山小屋がある「唐松岳」とは
- 長野県北安曇郡白馬村と富山県黒部市の間にある標高2,696mの山。
- 日本3百名山の一つ。北アルプス。
- 北アルプスとしては、難易度が低く山小屋泊、テント泊デビューには良い。
- 登山時期は7月~10月頃。
- 山頂近くに唐松岳頂上山壮がある。↓
唐松岳頂上山荘
日帰りルート
①リフトで「八方池山荘」へ
▲リフト乗り継ぎ場
- 最短ルートはリフト最終駅の「八方池山荘」からです。
- リフトは、「八方アルペンライン」と「黒菱ライン」の2つあるので下記の表を参考にアクセス方法を決めて下さい。
八方アルペンライン | 黒菱ライン | ||
電車、バス | 〇 | △バスの連絡が悪い | |
車 | 〇 | 〇 | |
良いルート | 五竜岳の縦走 | 唐松岳の往復 |
リフト名 | 八方アルペンライン | 黒菱ライン | |
麓駅の標高 | 773m | 1200m | |
乗り継ぎ | 3回 | 2回 | |
麓駅名 | ゴンドラリフト「アダム」 | 黒菱第三ペアリフト | |
乗継 | アルペンクワットリフト | ||
グラードクワットリフト(八方池山荘へ) |
下のグーグル地図で、表記すると
- 八方アルペンライン:①-②-③-⑤
- 黒菱ライン:④-③-⑤
八方アルペンラインのチケット
リフト時刻について
最終リフト時間に間に合うようにするために。
- 早朝便に乗るのが良いが、土曜日の晴れなどは、30分前から並んでる。
- 15時30分までには、八方池山荘に戻っていたい。
- 登山シーズンのリフト時刻を参考に載せておく↓
- 曜日によって、時間のずれがあります。
- 表の八方アルペンと黒菱をクリックすると公式サイトへ
- 土曜、日曜、平日の順でリフト時刻の幅が大きい。
- 土曜日のリフト営業時間が長い時を狙うと良い。
ライン | リフト名 | 開始 | 最終 |
八方アルペン | ゴンドラリフト「アダム」 | 6:30 | 17:00 |
アルペンクワッドリフト | 6:45 | 16:50 | |
黒菱 | 黒菱第3ペアリフト | 6:45 | 16:50 |
共通 | グラートクワッドリフト | 7:00 | 16:40 |
アルペンクワッド
②「八方池山荘」から「唐松岳」へ
山と高原地図から
リフト最終駅の第一ケルン(八方池山荘)に到着後、本格的な登山になる。
コースタイム
土曜日の最初のリフトに乗った場合のコースタイムを載せます。↓
山と高原地図の時間を参考にしています。
場所 | 間隔時間(分) | 時刻 |
八方池山荘 | 0 | 7:10 |
第三ケルン | 90 | 8:40 |
唐松岳頂上山荘 | 150 | 11:10 |
唐松岳 | 20 | 11:30 |
(休憩30分) | 30 | 12:00 |
唐松岳頂上山荘 | 15 | 12:15 |
第三ケルン | 120 | 14:15 |
八方池山荘 | 60 | 15:15 |
全体的に整備された登山道
岩場、鎖場などの難所が無いので、北アルプスとしては、難易度が低い。
- 前半は、日陰が無く、ゆるやかな登り坂。八方池が休憩ポイント。
- 後半は、藪や木々に囲まれた登山道がある。
- 唐松岳頂上山荘前後は、日陰が無く尾根沿いを歩く。
- 八方池が休憩場として利用されている。
八方池
トイレは3か所。チップ式。
- 第一ケルン(八方池山荘)
- 第一ケルンから1hの八方山ケルン。
- 第一ケルンから4h、唐松岳頂上山荘。
八方山ケルンのトイレ
山小屋情報
五竜山荘
ご来光を拝むために山小屋に1泊する人も多い。
それぞれの山小屋の特徴について紹介します。
山小屋 | 一泊2食 | テント | グーグル評価 |
唐松岳頂上山荘 | 10,300円〜 | 1,200円 | 4.0 |
八方池山荘 | 10,300円 | 1,200円 | 3.9 |
五竜山荘 | 10,300円 | 1,200円 | 3.9 |
値段が全部同じだが、内容は唐松岳頂上山荘が、良いと思う。
唐松岳頂上山荘
電話:090-5204-7876 個室予約
- 唐松岳まで登り20分。下り15分。
- 本館に食堂、トイレ。別館には、無いので用がある時は本館へ移動する。本館が800円高い。
- キレイなトイレ。
- 混雑時は別館が空いている。
- 混雑時は布団1枚を2,3人で共有。
- 出入口の外に机とイスがあり、剣岳を見ながら談話、食事が出来る。
- 予約しなくても泊まれる
- 個室は予約制。3人程泊まる部屋。
- 小屋周辺に雷鳥。
- 水はペットボトルでの購入(お茶をマイボトルに入れたら怒られます)
- テント泊で水トイレ使用可能
- ご飯、みそ汁 おかわり自由
- 食堂が談話室で、雑誌が置いてある
- トイレ一回100円。宿泊者以外。
- バッチ販売あり。
八方池山荘
電話: 0261-72-2855
- リフト終着駅。また第1ケルンに位置する
- 白馬三山が見える。景色がイイ
- シャワー
- ウォシュレットトイレ
- バイキング形式
- 漫画がある
- テント泊で水トイレ使用可能
五竜山荘
電話:0261-72-2002
- 五竜岳まで登り1h。下り50分。
- 携帯充電@100円
- テント場が狭く混雑
- 混雑時は1枚の布団を2人で共有
- 水100円で1L
- バッチ
アクセス
車
リフト麓 | ゴンドラリフトアダム | 黒菱第三ペアリフト |
駐車場(無料) |
|
200台 |
駐車場(有料) |
|
× |
上記の表から、
- 「アダム」付近の駐車場は有料。無料は、徒歩10分以上の場所にある。
- 「黒菱」は、無料で混まずに、ほぼ駐車できるが、ジグザグ坂道を車で15分登る。
ナビ入力は
- 「アダム」は、八方第三駐車場。または白馬観光開発㈱ 八方営業所(0261-72-3280)
- 「黒菱」は、黒菱第三ペアリフトの電話番号が楽。 0261-72-3715
- ①八方第三駐車場(アダム側)
- ②黒菱第三ペアリフト駐車場
- ③観光案内所 アダム
八方第三駐車場から、ゴンドラリフトアダムまで徒歩10分。
近場に有料駐車場があるが、第三駐車場だけ地図に載せる。
第三からアダムまで歩く途中に、諏訪神社があるので、登山の安全祈願をして行こう!
公共機関(ゴンドラリフトアダム)
- ①白馬駅前 総合案内所
- ②白馬バス停
- ③白馬観光開発 ゴンドラリフトアダム
八方アルペンラインの「アダム」へのアクセスは、大糸線「白馬駅」から徒歩、バス、タクシーがある。
高速バスで新宿、大阪、京都から出てる
「アルピコ交通」という長野を代表する運行会社が、移動手段になります。
- 白馬駅から徒歩
- 白馬駅から八方アルペンラインまで36分。
- 白馬駅からタクシー
- アルピコタクシー:0261-23-2323
- 白馬駅からバス
- 白馬駅から白馬バスターミナルまで行き、残り徒歩13分。(アルピコバス)
- アルピコバス
- アルピコ交通 白馬営業所 0261-72-3155(8時~18時)
- 高速バス(新宿)
- 高速バス(大阪、京都)
- さわやか信州号 予約サイト
ちなみに黒菱第三リフトへは、バス停から徒歩3hかかる。
五竜岳と唐松岳の縦走
縦走を考えるにあたって、「唐松岳~五竜岳へ」か「五竜岳~唐松岳へ」かどちらが良いでしょうか
スタート地点 | 唐松岳側(八方池山荘) | 五竜岳側(アルプス展望リフト) |
ゴール地点 | 五竜岳側(アルプス展望リフト) | 唐松岳側(八方池山荘) |
タイム | 12h40m | 13h10m |
- 上記の表から唐松岳側から登って、五竜岳へ行き下山した方が30分早いです。
- あまり変わらないので、どちらで行っても同じ気がします。
- 山と高原地図の時間を参考にしています。
五竜岳側、唐松岳側の登った時の違い
- 五竜岳からの登った場合
- 唐松岳➔五竜岳 3h30m
- 縦走間の難所「牛首」が、登る方が、まだ安全。逆に下りになると怖いです。
- 1日目の登る時間が長い。
- リフト、ゴンドラ最終時間を考えると、五竜から先に行き、五竜山荘に宿泊後、唐松岳へ行った方が良いです。
- 唐松岳側から登った場合
- 五竜岳➔唐松岳 3h10m
- 五竜岳側より30分早い。
- 唐松岳頂上山荘に泊まった場合、2日目の移動距離が長く、テレキャビン(ゴンドラ)最終16:30に間に合わない可能性がある。
- テレキャビン最終に間に合わない時は、電話して延長してもらえるが、17時過ぎると追加料金が発生。
五竜岳と唐松岳の共通点
縦走ルートは、対照的で、双方、登山口麓がゴンドラリフトで、下山が、リフト最終時間に間に合うようにしなければならない。
もし、最終便に間に合わなかったら
- 五竜岳側は、電話して、営業を延長してもらえる。5時過ぎると追加料金が発生する。
- 唐松岳側なら八方池山荘に素泊まりする。@7000円
またY字の分岐点に山小屋がある。山小屋を中心に山頂ルート、縦走ルート、登山下山口への3方向に分かれている。
展望はどちらも良い。
山と高原地図から
モデルコース1(唐松岳➔五竜岳)
1日目 | |
場所 | 時刻 |
八方池山荘 | 10:00 |
第三ケルン | 11:30 |
唐松岳頂上山荘 | 14:00 |
唐松岳 | 14:20 |
唐松岳頂上山荘 | 14:35 |
2日目 | |
唐松岳頂上山荘 | 6:30 |
五竜山荘 | 9:00 |
五竜岳 | 10:03 |
(休憩10分) | 10:13 |
五竜山荘 | 10:55 |
(休憩30分)昼飯うどん | 11:25 |
大遠見山 | 12:55 |
小遠見山 | 14:15 |
地蔵の頭 | 15:15 |
アルペンリフト | 15:30 |
- アルペンリフト利用しない場合:テレキャビンまで下ると徒歩15分。
- アルペンリフト利用した場合:テレキャビンまで徒歩3分ほど登る。
縦走間の「牛首」は、鎖場、岩場の連続。ヘルメット着用の事。下って行くので、足元に注意。
昼飯は五竜山荘でうどんを食べる
五竜山荘で、1L100円で水を補給しとこう。
五竜山荘で荷物を置かせてもらい、五竜岳へ往復。
モデルコース2(五竜岳➔唐松岳)
1日目 | |
場所 | 時刻 |
アルペンリフト | 9:00 |
地蔵の頭 | 9:30 |
小遠見山 | 11:00 |
大遠見山 | 12:50 |
五竜山荘 | 14:50 |
五竜岳 | 15:53 |
五竜山荘 | 16:35 |
2日目 | |
五竜山荘 | 6:00 |
唐松岳頂上山荘 | 8:30 |
唐松岳 | 8:50 |
唐松岳頂上山荘 | 9:05 |
(休憩30分)カレー | 9:35 |
第三ケルン | 11:35 |
八方池山荘 | 12:35 |
- テレキャビンからアルペンリフトを利用したら、1分下る。
- テレキャビンからアルペンリフトを利用しなければ20分登る。
五竜岳へ前半は、整備された登山道で、なだらかな坂道。
後半は、急登、鎖場が段々と増えてくる。
五竜山荘~五竜岳は、鎖場が無いが、崖登りに近い。カニのように、岩場をクライムする。また砂利や浮石で転びやすい。五竜山荘を下に見ながら行く。
車でアクセスした場合の不便さ
縦走したら、登山口と下山口が違うため以下の内容に注意したい。
- 縦走でマイカーでアクセスした場合、下山後に車を取りに戻る必要がある。
- 車を移動してもらえるサービスは無い。
- 唐松岳から登る縦走において黒菱第三リフトに駐車しない方がイイ。帰りに車を取りに行くのが大変になるので。
- エスカルプラザ(五竜岳側)⇔八方駐車場(唐松岳側)のバス、電車の連絡の繋がりが悪い。
(下山口➔バスか徒歩20分で駅へ➔電車で2駅➔駅からバスか徒歩20分で登山口)
上記の一連の流れで、電車本数、バス本数が少ないのと、うまく待ち時間差が無く、乗車出来ない。
- タクシーを利用するのが一番良い。@3000円
- アルプス第一交通タクシー 0261-72-2221
- アルピコタクシー白馬営業所 0261-72-2236
- 白馬観光タクシー 0261-72-2144
(唐松岳➔五竜岳)の縦走の場合
行きのアクセス
行きは、↑に書いた所に戻ってもらって「アクセス」に載せてある。
帰りのアクセス
五竜岳の登山下山口であるエスカルプラザ1F玄関の外にバス停とタクシー乗り場がある。
タクシーが連絡が良い。
タクシーを呼ぶと10分でエスカルプラザに来てくれる。その後、八方駐車場へ約15分。3000円
(五竜岳➔唐松岳)の縦走の場合
- ①エスカルプラザ(五竜岳登山口駐車場)
- ②八方タクシー乗り場
- ③白馬八方バス停
- ④白馬駅(大糸線)
エスカルプラザ外にあるテレキャビンのとみお駅
行きのアクセス
車:ナビで「エスカルプラザ」で行く。駐車場500台。または「エイブル白馬五竜スキー場」(地図①)
〒399-9211 長野県北安曇郡白馬村大字神城22184−10
公共機関:「エイブル白馬五竜」のサイトを参照
エスカルプラザー神城駅は徒歩30分。
帰りのアクセス
車:八方タクシー乗り場から「エスカルプラザ」の駐車場へ。(地図②-①)
公共機関:白馬八方バスまで歩く。詳しくは↑に書いたアクセスで。(地図③-④)
温泉
①みみずくの湯
電話:0261-72-6542
- 600円
- 白馬駅まで徒歩15分。
- 露店があって、天気が良い日は、外で山の景色を眺める事が出来る。
- 外国人が利用している。
- 周辺の温泉で一番安い
- タクシー運転手が、おススメしていた。100円割引券をくれた。
②八方の湯
電話:0261-72-5705
- 800円
- 食堂がある
- 外国人が多く利用。
- 場所は、八方第三駐車場と白馬駅の間に位置する。八方の交差点、ローソン向かい。
- ローソン買い物で、言えば割引券がもらえるかも?@3年前にもらった覚えが。。
③郷の湯
電話:0261-72-6541
- 600円
- 八方第三駐車場に近いので、下山後に行きやすい
- 熱い湯。源泉かけ流し。アルカリ
- お湯ヌルヌル。肌ツルツル。
- 外国人も利用している。
感想
展望
山頂の展望は、唐松岳は、前に剣岳がそびえ立つ。日本海や富山の町が見える。
五竜岳は、五竜山荘、唐松岳が見え唐松岳頂上山荘が、小さく見える。鹿島槍が前に見えます。
縦走コースについて
五竜・唐松の縦走は、一日目は、時間を気にしなくていいが、2日目は、リフトゴンドラ時間に追われて移動する事になる。3日に分けて、五竜山荘、唐松岳頂上山荘に泊まれば余裕があってよいが、風呂に入れなく、お金もかかる。
難所の「牛首」は、唐松岳頂上山荘から、すぐの所。
牛首は3点支持に気を使い、対向者が見えなく、狭い崖を鎖伝いに移動するので、熊鈴を付けて、逆方向から来る人に知らせる事が出来る。
腰くらいの高さの所に足場があるので、唐松岳➔五竜岳への、下って行く牛首は怖い。一応チェーンはあるが。
牛首1
牛首2
お金がかかる
縦走は、リフトゴンドラ料金、山小屋代、トイレ水、食事台代を入れると、お金がかかります。
少し多めにお金を持って行きましょう。
アクセス
縦走コースは良いが、その場合のアクセスが悪い。特に車で来た場合。
車を取りに戻るのは、お金はかかるがタクシーがベスト。
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